へんなことわざ

ヤドカリが岩に登ると、その殻は傷んでいる

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引っ越し貧乏でした。

初めて一人暮らしをしたのが、葛飾区の亀有で
その後10年間に、平和台、経堂、梅ヶ丘、芦花公園、大泉学園と渡り歩きました。

20代から30代初期の出来事です。
これじゃあ、貧乏にもなりますわな。

それでも新しい街の、新しい部屋に住むことは、とても幸福なことでした。

恐らく一番楽しかったことは
部屋の間取り図を見ては、ああでもない、こうでもないと
新居での生活を想像していた時期だと思います。

引っ越すからには、もちろんそれなりの理由があって
ここではおおっぴろげにできないような、やんごとなき事情も含まれており
こうして、文章に起こしながら当時の様子を思い出すと
赤面したり、やんちゃしてたり、でたらめな生活だったなと懐かしんでいます。

基本的に、必要なものは手の届く範囲に置いておく
というのが、僕のライフスタイルだったので
特に公演の準備が始まると
パソコンを中心として、半円を描くようにものが散乱していました。

それこそ、そこの一角だけ足の踏み場もないくらいに。
また公演が終わると、劇団の事務所を兼ねていたせいもあって
使い終わった資料やら小道具やら衣装やらが
段ボールに箱詰めされたまま、何週間も放置されていたこともありました。

賃貸とはいえ、人生の一部分を共有した場所でもあるから
やはり消せない記憶というものもあります。
楽しかったことだけでなく、傷も痛みも流した血もすべて
その部屋その部屋でいろいろとあるわけです。

今は実家暮らしになってしまいましたが
またいつか、というか、さっさと家を出て一人暮らししたいと考えています。

果たして、今度はどこに住むのでしょう。
その部屋は、どんな部屋なのでしょう。
そして、どんなドラマが待っているのでしょう。

やっぱり想像している間が一番楽しいですね。


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