復刻版・四字熟語辞典

悪口雑言(あっこうぞうごん)

ijime

人間は他人の不幸話が大好きである。

「えーっ」「うっそー」「まじぃー」と驚いてみせて
「大変だったね」「辛かったね」などと同情してみせるが
本心では、心の中で舌を出して笑っている。

そうでなければ
惨たらしい事件に巻き込まれた被害者に
「今のお気持ちは?」などと聞けるはずがない。

「ああ、世の中には自分よりもこんなにも不幸な人がいるんだな」
と確かめることで、自分の優位性を確認し
明日もがんばろうっとなる。

さらにタチが悪いことに
自分ひとりの胸の中にしまっておくことができず
必ず誰かと共有したくなる。
不幸の伝言ゲームだ。

「○○さんのところの△△さんが、□□したんですって」
「まあ、△△さんが、□□*&したそうよ」
「あら、□□*+?>%$したのは、○○さんのところの××さんらしいわよ」

止め処もなく尾ひれ背びれがついて話が膨れ上がり
余計な干渉を招き、ひいては人の命を奪い、戦争へと繋がっていく。
不幸が不幸を呼ぶ最悪のパターンだ。

しかし当事者は語る。
「悪意はないんですよ」と。

それは本心だろうと思う。
例えばこの文章のように。

(2009年7月13日)

振り返りのコメント
タイトルそのまんまに、小生意気な文章だな。
当時からひねくれていたのがよく分かりますね。
でも、今の世相だって当たらずとも遠からずの気がします。


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