故事成語

児孫の為に美田を買わず(じそんのためにびでんをかわず)

kakasi

僕は未だに独身です。
もちろん子どもはいません。
従って、孫が生まれる可能性はありません。

先のことは分からないとして
もし今、自分が自分の子孫に何を残してあげられるのか
なんてことを考えてみたら
まったくもって何もないことに気がつきました。

気がついて、わりと本気で凹みました。

自分がその日暮らしで精一杯ですからね。
子どもを養う能力がない。
そもそもお嫁さんをもらう甲斐性すらありません。

って、ことはあれかい?
生涯を独身で過ごすのかい?
という素朴な疑問が浮かびました。

結婚願望がないわけではありません。
でも今は、自分がやりたいことの方に
天秤の針が大きく傾いています。

器量が狭いのか、単純に不器用なのか
どうやら僕の中には、あれもこれも、という回路がないようです。

ある日突然スイッチが切り替わって

結婚しちゃいましたなんて報告をする日が来るかもしれませんが
こればっかりは、相手あってのことなので
自分の意思だけではどうにもなりません。

というか、自分の意思ってなにさという話ですね。

自分と、自分に関わるすべての人に対しての
ある種の責任感みたいなものはあります。

責任感といっても、なにがどうできるというわけではなく
ただ、誠心誠意を込めてお付き合いしていきたいわけです。

と、ここまで書いて、決定的に欠けているものが分かりました。
それは、社会に対する責任です。

社会に対する責任ってなんだそれということになりますが
少なくとも、この国に生まれ、この国で生活している以上は
決して孤独な旅人にはなれません。

どんなにイキガッたところで、お腹が空けば食事をするし
食事をするためには食料を買い込むし
買い込む時点で、社会と接点ができてしまいます。

ああ、仙人にでもなって霞だけ食べて、生きていけたらなあ。

いずれにせよ、物理的な財産を子どもに残すことはできません。
従って、孫の代まで苦労をかけてしまうことは
火を見るよりあきらかです。

これから、もしかして生まれてくるかもしれない子孫たちよ。
ご先祖様が、こんなあり様で申し訳ない。

でもね、もし僕自身をマラソンランナーに例えるなら
おじいちゃんは最後まで歩かなかった。
と、誇れるように生きていこうと思っているよ。

その背中を見て、育ってくれい。


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