10年です。
この10年、あなたにとってどんな10年でしたか。
幸福に包まれた人生でしたか?
なかなかヘビーな人生でしたか?
僕はどうにかこうにか生きていました。
あるいは、生かされていたという表現の方が正しいかもしれません。
生かされていた間
僕は、ずっとどこでボタンを掛け違えたのだろうと考えていました。
ずっとずっと考えていました。
けれど答えはまだ見つかっていません。
もしかしたら、この先も答えは見つからないのかもしれません。
それでも僕は、答えを見つけるためにあがき続けようと思っています。
あがき続けるということは、思い出にしないということです。
他の記憶と一緒に、喪失しないということです。
それでも時は残酷で
徐々に徐々に、記憶の彼方へ押し込めようとしています。
しかも甘美な思い出に変換して。
あの日あの時、僕が感じた感覚は
決して甘美なモノなんかではありません。
悲しみと怒りと後悔と自責の念と
そういったやり場のないものだけが、空間を支配していました。
その後、同じ空間を共有した者同士の小さな輪が生まれました。
まったく皮肉なのもので、その時生まれた小さな輪は
今では強固なつながりとして存在しています。
この輪が生まれたことが、唯一の救いと言えるでしょう。
あれから10年。
残されたものは、何としても生き延びよう。
何があっても生き延びよう。
心に刻まれた傷は決して浅いものではありませんが
お互いに傷をなめ合うのではなく
傷を抱きしめたまま、僕たちはこれからの10年を生きていこう。
https://www.youtube.com/watch?v=BmsmTb1fgsw
歌詞はこちらから。