新装版・四字熟語辞典

天地神明(てんちしんめい)

kami

このお題を引き当てて真っ先に浮かんだものは、日本書紀でした。
いわゆる、日本版神様の誕生物語ですね。

その昔、芝居の中で日本書紀の一部抜粋を朗読したことがあって
まあ、台本に起こした時点で意味不明な言葉が並んだし
ビジュアル的にどうやって観客に伝えるかと、演出方法でも悩みました。
自分で書いた脚本を演出するのに、うんうんと頭を悩ませていたのです。

この頃の作品は、劇作家清水と演出家清水が完全に乖離していて
それはそれで、どちらにも言い訳がきかないので
傾向としては、いい方向に転がっていると思っていました。

おまけにこの作品に関しては役者も兼ねていたし
しかも80分出ずっぱりという荒業をやってのけて
もはや脳内がすっちゃかめっちゃかになっていた記憶があります。

それはそれでいいとして。

神様の話って、なんとなく日本国内だとタブーのイメージがあります。
それは誰も正体を知らないからなんじゃないかと思うのです。
知った顔をして話そうものなら、怪しい目で見られるし。

一神教の国だとそんなことないんですけどね。
みんなの中にいる神様は1人ですから誤解のしようがないわけです。

時に都合よく解釈されてしまうこともありますが
祈りを捧げる相手がいるということは
ある意味幸福なのかもしれません。

だって、孤独や不安に押しつぶされそうになった時
救いを求める対象が存在するってことですから。

救いを求めるだけではなく、感謝の意を捧げることもできます。
海外のアスリートたちが
天に向かって指を掲げる場面を見かけたことありませんか。

もちろん存在そのものを疑ってしまうような
そんなシーンにも出くわすことだってあります。
試練だと言うならば、あまりにも残酷すぎる瞬間です。

何が正しくて何が間違っているのかなんて結果論だし
じゃあ、その過程はどうなんだと言われると
これまた悩ましい問題が持ち上がります。

運命と神様をセットに考えるから
ややこしくなるのかもしれないですね。

神様の存在について、まさにその通りという台詞がありますので
今回は一部抜粋して紹介したいと思います。

「天国があるというのなら、なぜあの世に作るの?この世にないの。
どうして、天国が今ではなくて、アフターなの?
その答えを教えてくれたら信じてもいいよ。あなたのこと。
ごめんなさい。嘘ついた。ほんとは助けが欲しい……あなたの。
聞こえていたら……返事して……神様」
(野田秀樹、「オイル」より)


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