落語

木乃伊取り(みいらとり)

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最近でこそ回数は減ったものの
レンタルビデオ屋(もはやビデオはないけれど)へ行くと
帰りのカバンの中には、当初の予定と違うモノが入っている
なんてことが、よくありました。

僕に取って、レンタルビデオ屋(と、呼んだ方がしっくりくるので)は
大きな本屋へ出かけるのと同じことで
隅から隅まで、ざっと目を通さずにはいられないワンダーワールド。

目的の品へピンポイントで向かうのではなく
陳列されている他のDVD作品やCDなんかを眺めながら、歩いて回ります。
そうすることで、自分の知らなかった作品や、隠れた名作に出逢えるのです。

ジャケットをひっくり返して、裏面の情報を読む。
そして気に入れば手持ちのカゴの中へ入れる。
気がつくと、目的の作品が後回しになってしまうこともしばしば。

映画は基本的に自分の部屋で見る、という習慣があります。
直接映画館へ足を運ぶことは滅多にありません。

夜に間接照明をつけて、スピーカーの設定をして、一人だけの世界を作ります。
それで十分楽しいのですが、リアルタイムで作品に触れることも必要で
ましてやシナリオライターのゼミなんてものに通っている以上
オンタイムで映画を見て、作品を書く時の参考資料として過去作を見る
という流れがないと、話題についていけません。

東京に住んでいた時には、必ずTSUTAYAのある街に住んでいました。
そこが部屋を選ぶ判断基準にもなりました。

そして大きくて広い店内をうろちょろしては、ジャケ借りを繰り返していました。
CDレンタル5枚で1,000円なんて言葉に惹かれて
あと1枚何か借りようと、全然興味のなかったCDを借りてきて
実はそれが大当たりだったということも、よくある話でした。

芝居で使う音源を探す時なんか、それこそ作品のイメージを膨らまして
片っ端からジャケ借りをし、10枚借りたら、その中から1曲でも使える曲があれば
ラッキーと思っていたくらいです。

実家生活になって、自転車で通える範囲のレンタル屋は次々と閉店してしまい
駅の反対側にあるTSUTAYAまで、車を飛ばして20分くらいかかります。

そんなわけで、ついついネットTSUTAYAを利用してしまうのですが
ネットレンタルの場合はどうしたってピンポイントになってしまい
かつてのような、ワクワク感が半減してしまいます。

何度も繰り返しますが、人も本も映画も音楽も、出会うべくして出会う
というのが僕の中の基本的な見解です。

もちろん目的に合わせたアンテナを貼っておく必要はありますが
それでも偶然に出会った名作には、やっぱり必然性を感じてしまうのです。

レンタルビデオ屋には、最低でも週一で通わないとダメですね。
家で楽してネットで届く、ではモチベーションも今一つ盛り上がらないし。

今期のゼミの裏課題にしようっと。


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