雑記

凡人

明日は、東日本大震災の月命日ですので、忘れないように忘備録を。

震災があった、当日、僕は工場で働いていました。
知的障害を持つ人(ほぼ二十歳前後)たちの監督、補佐という立場で。

その時間は、更衣室をみんなで掃除しており
一つの建物が終わって、別の更衣室へ移動して仕事を再開していました。

ズシンという地響きのあと、立っていることもできないほどの揺れが襲い
みな、放り出されたかっこうになりました。

すぐに全員の安否確認をとり、第二波に備えました。
普通の人でさえ、パニック状態に陥るほどの大きな揺れです。
従業員のみんなを、これ以上慌てさせないよう、全員で手を繋いで丸くなりました。

第二波が過ぎたあと、避難訓練の指示通りに、集合場所へ集まりました。
しばらくして上司がやってきて、みな安堵の表情を浮かべました。

すぐに聞いた話ですが
最初に掃除していた更衣室は、ものの見事に天井が崩れ落ちていたそうです。
あと10分仕事が遅かったら、僕たちはコンクリートの下敷きになっていました。

その後の混乱ぶりは周知の通り。
携帯電話は繋がらないし、電気やガスなどのライフラインはストップし
街は大混乱に陥りました。
とりあえず僕は、携帯電話に登録してある全員のメールアドレスに
「無事ですか?」とメールを送りました。

電話は繋がらないので、当然メールも発着信にかなりの時間差がありました。
まあ、一番被害の大きかった場所は、僕がいたところなんですけどね。

さてそれから、約2か月後。
震災のショックから少しづつ回復の兆しを見せていた頃。

なぜだか小学校の時の初恋の相手の夢を頻繁に見るようになりました。
彼女は小学校卒業と同時に別の中学校へ転校してしまったので
それ以来音信普通になっていました。
(現実には、すれ違いやニアミスは何度もあったのですが)

ある日、いてもたってもいられなくなり、かといって電話番号は知らないので
思い切って手紙を書いてみることにしました。

ただ、住所も小学校卒業時のものなので
今もそこに住んでいるという保証はありませんでした。
平成の大合併で番地が変わっているという可能性もありました。

それでも無事に届くことを祈りつつ、手書きの手紙をポストへ投函してみると
すぐに返事が届きました。
番地は変わっていたものの、無事に到着したようです。

早速会う約束をしました。
実に24年ぶりの再会です。

しかもその日は彼女の誕生日(なぜか憶えていたんですね)。
何を用意したらいいのかさっぱり見当もつかず
仲の良い女性の友達に、ヘルプのメールを送りました。

送られてきた方は、どうしてそんなシチュエーションになったのか
すごく不思議がっていて、逆に質問攻めにあいました。

そんな紆余曲折を経て、待ち合わせ当日。
相手の顔は分かるんだろうか、という不安はどこ吹く風で
お互い、目が合った瞬間に、軽く手を挙げていました。
「久しぶり」」と声をかけると
彼女の第一声は、「あ、声変わりしている」でした。

日常はドラマよりもドラマチック。
こんなことって本当にあるんですねえ。

さてさて、気になるであろう後日談です。
その後、何度か食事に行きましたが
結局それ以上の関係に発展することはなく
自然と疎遠になり、今ではすっかりの音信不通です。
やはり、ドラマのような劇的な展開はありませんでした。

震災から、まだ2年も経ってないんですねえ。
その間、僕は2度も職を変え、シナリオを何本か書きました。

僕の住む地域では、すっかり元通りになりましたが
瓦礫の受け入れ問題など、まだまだやることは山積しています。

なにより被害に遭われた方々の気持ちを想うと
安心したなんて言葉、軽々しく使ってはいけないような気がします。

1日でも早く、多くの人々に笑顔が戻りますように。

そんなこんなで、今夜はちょいと元気の出るナンバーを。
恋の下では、年齢も距離も関係なく、みんな凡人なのさ。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=uE5ZsUmOhBw?rel=0&w=420&h=236]


2 Comments

  1. SECRET: 0
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    こうたろさん おはようです
    東日本震災、遠く離れた友達にメールしたり電話したりと
    今でも心配でたまらなかったことがはっきり記憶に残っています。
    恋バナ見つけてしまいました。
    「声変わりしてる」って
    女子なら一番驚くポイントですね
    初恋の方、素敵な女性だってことがわかります。
    そして・・・こうたろさんの新たな恋の予感がするのはふーだけでしょうか。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >ふーさん
    こんにちは。
    僕は、オウムの地下鉄サリン事件があった時も
    幸運なことに、いつも乗る予定だった地下鉄を乗り過ごし事なきを得ました。
    誰かが、生きろ、と言っているのかも知れません。
    初恋はやっぱり初恋ですね。思い出は心の砂浜に。
    新たな恋の予感…しますか?おほほほ。

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