故事成語

君子は器ならず(くんしはきならず)

$こうたろ.com

FNS歌謡祭を見ています。

この番組のウリは、アーティスト同士をコラボさせていることなのですが
(でもそれは同局のミュージックフェアで毎週のように行われている)
毎年のように、成功したペアと、ミスマッチだと思われるペアの落差が激しい。

どちらのアーティストも、単独で歌えばその道のスペシャリストです。
そういう意味では、各局が年末に行う歌番組の中でも、レベルは高いでしょう。

でもペアになった途端、お互いがお互いの良さを消し合ってしまう。
何組かに1つはそういう組み合わせが合って、もったいないなあと思うのです。

声質の問題、選曲の問題、アレンジの問題、理由はいくつも考えられます。

逆に言うと、誰と組んでも素敵なハーモニーを奏でるアーティストがいます。
意外な組み合わせが、相乗効果でさらに輝きを増すパターンです。
もちろん後者のアーティストの方が、聴いていて耳に心地よいわけです。

正直、事務所やスポンサーの力が働いていないとは言いませんが
そこを突っ込むと身も蓋もなくなるので
ここでは純粋に音楽のチカラということで考えてみます。

どんな分野においても、スペシャリストと呼ばれる人たちがいて
その分野に特化すれば、誰も敵わないほど専門的な知識を身につけています。

本来なら、それだけで十分称賛に価するのですが
実は他の分野でも、いかんなく力を発揮するユーティリティーな人もいるのです。

レオナルド・ダ・ビンチは何をやらせても超一流だったという話は有名です。

イチロー選手が元ピッチャーだったということも周知の通りです。

元サッカー日本代表監督のオシムさんが
1つのポジションだけのスペシャリストよりも
複数のポジションをこなすユーティリティープレイヤーを好んだのも事実です。

今の時代、学歴社会で通じる場所は国家公務員くらいでしょうか。
大抵の企業は、昔に比べると大学名それほど意識しなくなりました。
特に文系はその傾向が強くなりつつあるようです。

もちろんそれは歓迎すべきことだと思っています。
優れたユーティリティープレイヤーは
優れたスペシャリストでもあるわけですから。

どんなに本を読んで語彙や知識を増やしても
それだけではシナリオライターにはなれません。

ワークショップリーダーと演出家は別物です。

映画を撮らせると、ぴか一の監督が
テレビドラマの監督をやるといまいちなんて例もたくさんあります。

どんなに演技が上手でも、人柄に難があれば次から使われなくなります。

スペシャリストが悪いと言うのではありません。
真のスペシャリストは、実はユーティリティープレイヤーであるということです。

あなたの周りにも、そんな人、いませんか?


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