故事成語

知音(ちいん)

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想いは言葉に届かないと言いますが
言葉にしなければ届かない想いというものがあります。

語らずして解りあうなんてことは幻想であって
そんなことは、ニュータイプでもない限り不可能です。

親しければ親しいほど、親密であれば親密であるほど言葉を必要とします。
触れ合うだけで通じるものがある、ということを否定はしませんが
その境地に至る過程で、実はたくさんの情報を交換し共有し合っているのです。

意識的であろうと、無意識であろうと。

時に言葉は残酷で、語れば語るほど、距離が開いていくことだってあります。

そう考えると、世の中には2種類の人間がいることになります。
理解し合える人と、そうでない人。
なんて言い方は乱暴すぎますか?

言葉と同時に時間も必要です。
時間をかけることで成熟していく関係もあるのです。

たとえば、初恋が新緑ならば、熟した恋は晩秋の木々に似ているように。

どういう計算をしたのか分かりませんが
アメリカのとある学者が、1人の人間が可能な交際範囲は
140人前後だという数字を発表しました。

そして最大で140人までしか友達になることができないSNSを作りました。
名前は忘れましたが、日本で普及していないところを見ると
この数字は、少なくとも日本人には当てはまらないのでしょう。

名刺代わりに、FBで、みたいな関係性も、現実問題として成立していますから。
ただの知人か、親しい友か、の違いはあるにせよ、です。

解りあえないことを前提に話を進めれば、大抵のことは許せるような気がします。
もちろんネガティブな意味ではなく、ポジティブに考えてですよ。
そもそもスタートの立ち位置が違うのだから
まずはそこを理解することから出発しないと、どこにも行けないと思うのです。

広く浅い関係ならば、傷つくことはないでしょう。
危険を察知したら縁を切ればいいのです。

でも狭く深く付き合いたいなら、火傷をする覚悟が要ります。
その覚悟を勇気と言ってもいいかもしれません。

そして、そんな勇気を持ちあわせた関係性こそ
タフでスリリングで、人生を豊かにしてくれるのです。

相手の立場で物事を想像する力を養うこと。
文字で書くと簡単ですが、なかなかどうして難しいですね。

繰り返しになりますが、難しいことにチャレンジする精神こそが
人生のステージを引き上げる唯一の方法なんじゃないでしょうか。


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