落語

悋気の火の玉(りんきのひのたま)

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嫉妬は醜いなあとずっと思っていました。

今でも、その思いに変わりはないのですが
ないものねだりをしても仕方がないし
他人の真似事だけじゃ、かえってつまらないと思えるようになりました。

ナンバーワンではなくて、オンリーワン。
そんな言葉が叫ばれて久しいですが
オンリーワンでいることは、なかなかに難しいのです。

たとえば日本における昨今の就職活動なんかの記事を読んでも
求められる能力は、他人と違う一面を持っていると同時に
協調性が必要とされます。

この場合の協調性とは、言わなくても分かるよね?場の空気読めるよね?
といった、あまり建設的でない類のものです。

実力主義を謳っていながら、出る杭は叩かれる、みたいな
そんな昔ながらの日本的システムが今でも根強く残っているそうです。
遅かれ早かれ、そういった会社はいずれ消えゆく定めだとしても。

高度経済成長を支えてきた要因の一つは
日本がモノづくりにおいてナンバーワンだったからです。

ところがバブルが弾けて、ナンバーワンの座から転がり落ちたら
残っていたのは、借金と没個性的な社員だけという現実。

散々日本をライバル視してきた国々が、あっさりと日本を見限りました。

たとえば韓国の電機メーカー、サムスンなんかは
パナソニック(だったはず)の模倣からスタートして
通貨危機の時に180度近く会社の仕組みを変えた結果
今では、ソニーとパナソニックを足しても、サムスンには歯が立たなくなりました。

人と同じことをしていたのでは、ダメだということですね。

たとえば外見も知識も財力も同じ条件の相手から、同時に告白されたら
あなたが最終的にどちらか一人を選択する基準は一体なんでしょう。

もしかしたら、自分が好きで好きでたまらないと言う気持ちかもしれないし
逆に、自分を好きでいてくれる気持ちかもしれません。

あるいは、その時気がついていなくても
相手の何気ない行動に嫉妬することで
初めて自分の気持ちに気がつくのかもしれません。

冒頭で嫉妬は醜いなあと書きましたが
適度な嫉妬は、自分磨きも頑張るし
その結果、相手を幸せにするスパイスになる可能性を秘めているやも。

そう考えると、ネガティブな感情も一気にポジティブ思考になる。

人も会社も社会も、嫉妬が生み出すナンバーワン、ではなくて
そこからオンリーワンへの転嫁をはかれたら
人生、少しはハッピーになるかもしれないですね。


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