故事成語

光陰矢の如し(こういんやのごとし)

$こうたろう.com

今回のお題にぴったりのショートストーリー(自作)があったなと思って
パソコンのデータやら過去作の山から、引っ張り出そうと探したのですが
どういうわけだか見つかりませんでした。

以前使っていたパソコンからデータを移し替え損ねたのでしょう。
初めての課題で初めての作品だったので、ちょっと残念です。

もう5年近くの前の作品だし
果たして読み物として耐えうるかどうかは疑問でしたが
懐かしさも手伝って、必死に原稿を探すこと1時間。

まさに、時間はあっという間に過ぎ去り、そして戻ってきません。
一部分だけ他の作品に引用していたので
そこだけ抜き取って張り付けておきます。

タイトルは
「ユメギワlast boy」

「僕」は高校2年生で陸上部に所属。
GW明けに転校してきた「コトリ」という女性に淡い恋心を抱くという設定です。

僕たちの町では、夏休みに入るとすぐ花火大会が行われることになっていた。
隣町や県外からも多くの来客があり
この地方では夏の初めのちょっとした風物詩だった。

幸運にも花火大会の打ち上げ会場は通学圏内にあって
校内の誰もが歩いて見に行くことが可能だった。

一学期の期末テストが終わり、
いよいよ夏休みまでのカウントダウンが始まった頃
校内では『花火大会を誰と見に行くのか』という話題で持ちきりになった。

同性の友達と出かけるよりは
意中の相手と出かけたいという空気が圧倒的だった。
その証拠に、突貫工事的カップルがあちらこちらと出来上がっていった。
それは丁度、クリスマスを前に世間がいそいそとし始める光景と同じだった。

僕はコトリを誘いたかった。
花火大会に誘うということは、自分の気持ちを告白することと同義語で
もちろんそれは勇気の要る行為だった。

何より彼女はモテた。
僕が知る限り、少なくとも三人の男性が彼女を花火大会に誘い
そして断られていた。

だから僕の誘いに二つ返事でオーケーをしてくれたことを
簡単に信じることが出来なかった。

結局、二人は花火大会を見に行くことはできませんでした。
コトリは「僕」の前から「転校する」という理由で姿を消してしまったからです。

そして結びの一文が、これです。

-夏は、間違いなく終わろうとしていた-

さて、現実の世界でも、あっという間に8月が終わります。
相変わらずの猛暑とゲリラ豪雨には手を焼きますが
それでも、確実に秋の気配を感じ取ることができます。

僕はこの夏から秋への変わり目がどうも苦手です。
気持ちが安定せず、ワサワサしてしまいます。

アップとダウンを結構な頻度で繰り返すことから
鬼門の秋と名付けて、身構えるようになってしまいました。

気の持ちようなんですけどね。
その気が、もたないので困っています。

そんな時は、まんじりともせず、じっと丸まって、波が去るのを待つだけ。
でも今年はそんな悠長なことを言っている場合ではないのです。

やるべきことがまだまだたくさんあります。
しっかりと足場を固めて、揺るぎない土台を築かなければなりません。
2013年も、いよいよ終盤戦に突入します。

夕方のニュースで、今年の稲作は例年通りか、概ね良好と報道していました。
僕も、春先に蒔いた種がたわわに実り、豊作の秋を迎えられるといいなあ。

夏は、間違いなく終わろうとしています。


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